ウサギさんの歯の検査
					大きく分けて3つのステップで検査を進めていくと島田先生に教えていただきました。
					
①	問診
					歯が原因と考えられるトラブルの可能性であっても、まずはオーナー様へウサギさんに食べ方やよだれなど生じている症状と問題について問診を行います。
					
②	視診と触診
					問診から口腔に起因するトラブルであると考えられる場合は、ウサギさんの口周りの視診と触診から始めます。ここでは口周りを触ることにより、骨の変形やよだれの有無や量を含めた異常がないかを確認します。
						
③	歯の視診
					口腔内にも問題が生じている可能性があると考えられる場合には、口腔内の検査を実施します。
					
						どんな器具を使うの?
						いぶきの動物病院では口腔内の検査を行う際には「鼻鏡」を使用すると教えていただきました。
						「鼻鏡」は主に人の耳鼻科で鼻の中を診る用の検査器具で、ウサギさんの歯をチェックするための器具として使用するそうです。
						鼻鏡は左右に広げられる機能があるため、口腔内の検査時にはウサギさんの舌と頬をわけて確認できるメリットがあるそうです!
						
						*動物病院によっては異なる検査器具を使用する場合もございます。
					 
					口腔内でも切歯と臼歯を確認する際にはその方法が異なるそうです👀
					
・切歯とその周辺の確認
					切歯周辺を確認する際には鼻鏡ではなく“手”を器具代わりに使用します。
					ウサギさんにとっても見慣れない器具よりも手の方が不安や恐怖を与えずに観察できると島田先生は話します。
					確認方法はウサギさんの唇をむにーっと優しく動かして切歯周辺を確認します。
					
					・臼歯とその周辺の確認
					臼歯を確認する際には検査用器具「鼻鏡」を使用します。
					この際にはウサギさんが嫌がって予測外の動きをとる可能性があるため、安全に検査できるように愛玩動物看護師がウサギさんを保定し、獣医師が口腔内の視診を行います。
					
					*ウサギさんの状態と症状の状況によって必要な検査はそれぞれ異なります。必要と判断された場合には、口腔内の検査だけではなく、レントゲン撮影による歯茎(はぐき)の内側の確認を行う場合もございます。