社長取材企画

社長やまちゃんが隊長に!?
エゾナキウサギ探検隊が出動!

北海道へ遠征した旅日記

探検隊結成!
編成されたエゾナキウサギ探検隊の隊長は社長やまちゃん。
だが隊員は、カメラマン一人しか所属していない(笑)

今回は北海道の鹿追町にある然別湖周辺にやってきた。


宿泊していた札幌からは車で約3時間半かかるため、朝5時に出発した。

エゾナキウサギは動物園等での飼育はされていない種類で、その姿を生で見るためには森へ探しに行く必要がある。そう、野生個体を探しに行くのだ。

うさぎ年ものこり3か月という時に、見られるか・見られないかの一か八かの大勝負に出るのだ!
本隊に与えられた探索時間は3時間ちょっと(この後、新千歳空港から兵庫県へ移動し帰社予定のため)。

果たして見つけられるのか!?
探検隊の探索結果は!?
初心者でも挑みやすい短めかつ上下の少ない山道らしいが、森に入るため万全の恰好で挑む。


少し肌寒い気候の中、エゾナキウサギが生息している風穴地帯を通る山道入口に到着した。もう既に獣道感満載の見た目だ。
思わず苦笑。


すでに超望遠レンズをつけた一眼レフを持っているカメラマンが何人かいたことから、観察ポイントはここの山道で間違っていないはずだ。

見つけるコツは鳴き声「ピチィッ」を頼りにすることだ。事前にYouTubeでたくさん聞いたからきっと鳥さん達の声と聞き分けられるはずだ。

耳を澄ましながら山道を歩き進めていく。



…鳥さんの声ばかりだ。
あれ…聞き分けられているのか…?
不安になり再度YouTubeで確認しようと携帯を見るが…圏外。

不安とともに企画倒れの危機も感じながら、風穴地帯を目指す。
ひたすら山道が続くほうへと歩みを進めると突如!!!

ピチィッ  ピチィッ    ピチィッ

これだー!!!だが問題はここからだ。
どこだ。どこにいる!?


風穴地帯にいるとばかり思っていたから、気を抜いていた。
ここ、草だらけじゃないか。本当にいるのか?

(がさっ がさがさ…)

その辺だ。割と近いかもしれない。
声を出すわけにもいかないのでジェスチャーで会話しながら探し続ける。

ピチィッ

あ!あ!と口を開けながら社長やまちゃんが指をさす。
いる!いるよ!と言いたかったのだろう。
この絶好のチャンスを逃さまいとカメラマンが意地で激写した写真がこちら。

お顔を見せてくれたエゾナキウサギ


走り去るエゾナキウサギのおしり①


走り去るエゾナキウサギのおしり②

なんとか一頭見ることができた。
見つけられた瞬間の感動はかなり大きい。同時に少し欲がでる。

もう一頭見たい。そしてプロのカメラマンのような写真を撮りたい。 まだまだ山道は続いており、引き返さずに歩みを進めることにした。

ここは苔の森とも呼ばれるほど苔がたくさん生えている。様々なグリーンカラーが織りなすとても綺麗な見た目だ。




名前は分からないが、よくよく見ると色数と同じくらいたくさんの種類の苔が生えていた。

そして秋だからなのかキノコもたくさん生えていた。こちらも多種多様で見ているとなんだかとても楽しい。たまに具合の悪そうな見た目のもの、毒々しいほど鮮やかな色のもの、ひょろひょろなものや傘が大きいものなど。


自然を楽しみながら歩みを進めていると、突然ひんやりした空気に包まれた。なんだろう。


先を見渡すと、ついに見つけたのだ!
インターネットで掲載されていた風穴地帯のような場所が!!!


これは確かに小柄なエゾナキウサギが隠れるのにはとても良さそうな場所だ。エゾナキウサギも食べると言われているエゾイソツツジには齧り取られた跡のような切り口も見られた。


ここには本格的な装備を整えたカメラマンが多くいらっしゃったので挨拶をして、山道のゴールを目指すことにした。

背丈が低めの笹系の植物が主となる区間もあれば、細長い草が主となる区間であったり、苔が主となる区間など、少し歩みを進めるだけでも植生がわかりやすいくらい変わっていく。

左側:笹系の植物が主となる区間、右側:苔が主となる区間

自然に心を惹かれて楽しんでいたその時、

ピチィッ (カサカサ カサ…)

突然緊張が走る。先程と同じくらいの近さだ。
声が聴こえた方向に眼を凝らしていると…いた!

見つけたのは社長やまちゃん…ではなくカメラマン。
さらに可愛い姿をおさめたい!!!今日のために準備した中古レンズの力を発揮せよ!!!

いかがでしょうか。


社長やまちゃんもカメラマンも皆様にお伝えできる程度の写真が撮れたので満足です。
これで今夜は安心して寝られる。

さいごに
出会えるかは運次第でよーく耳を凝らしていてもなかなか鳴いてくれないエゾナキウサギ。鳴き声一つでも突然緊張感が高まり、見つけられるまでは結構ドキドキ。

帰りに本格的な装備のカメラマン数人とお話しましたが、魅力あふれるお写真を撮るためには数週間から数か月単位で全国から遠征して来られる方が多い印象でした。

この数時間で2頭に出会えたのはもしかしたら奇跡に近いほどとても強運だったのかもしれない。

貴重な経験ができたことにエゾナキウサギに感謝を込めながら、名残惜しく最後は橋にあったエゾナキウサギのデザインをみて兵庫県にもどりました。