社長取材企画

キュウシュウノウサギに会いに鹿児島へ!

日本にも野生のうさぎさんが住んでいることを知っていますか?

実は「ニホンノウサギ」が日本の固有種として一部地域を除いて全国各地に生息しています。
「日本のウサギ」ではなく、「日本・野ウサギ」です!
ニホンノウサギは、さらに4つの亜種に分けられます。
●ノウサギの分類
ノウサギノ分類
今回は「キュウシュウノウサギ」に会いに行きました!
●キュウシュウノウサギ
生息地:日本の東北以南の太平洋側・四国・九州
体長:40~45cm
体重:2.0~2.5kg
ご飯:草、木の葉・枝など
寿命:約3~5年
キュウシュウノウサギ
野生のノウサギは非常に警戒心が強く、自然の中を探索するのは長期戦となりそうです…。
そのため鹿児島県の「鹿児島市平川動物公園」へ行き、飼育展示課の桜井さんにお話しを伺いました!
●隠れるのが上手!
換毛で変わらない被毛色
キュウシュウノウサギの特徴は、雪の少ない地域に生息していることから夏と冬で被毛の色は変わりません。
茶色~茶褐色の被毛が身を守る為の「保護色」となります。
見つけられますか?ノウサギの特徴となる大きな耳を目印に探してみてくださいね👀
保護色のキュウシュウノウサギ 保護色のキュウシュウノウサギ
楽しめるうんち探し
ここの動物公園では、飼育エリア「リスの森」内を散策できます。
そのため調査隊気分を味わえる「キュウシュウノウサギさんのうんち探し」も楽しいかもしれません!
活動痕跡として残されるうんちを辿って、キュウシュウノウサギを見つけてみよう。笑
キュウシュウノウサギのうんち
隠れ場所
夜行性のため、日中は岩陰や木の根元などで隠れて休んでいるそうです。
かくれんぼが上手なことから、担当の飼育員さんも探すのには一苦労とのこと!
●ノウサギの誤認保護に注意!
ノウサギ属は巣穴を地中に掘らず、地上で生活をします。
アナウサギ属とは異なり、ノウサギ属は出産と子育ても地上でおこないます。
見つけてもそっとしておいて! キュウシュウノウサギの赤ちゃん
草刈りの際等にノウサギの赤ちゃんを発見し、親からはぐれたと思われて保護する人が多いとのこと。
でも万が一見つけたとしても、そっとしておいてあげてほしい!

母親はそこに赤ちゃんを隠している可能性が高いです。
草刈り等をしていた場合には草をそこだけ残しておくなど、少しの優しさだけ残してください。
触ってしまうと人の匂いが付着して、母親が育児をやめてしまうので注意が必要です。

赤ちゃんを見つけてから放置するのは勇気がいりますが、ノウサギにとっては「そっとしておく」ことが優しさになります。
●ノウサギの出産と育児
  • 赤ちゃんを作った窪地内に出産し、夜間の数分間だけ授乳する為に母親が戻ってくる。
  • 生まれた時から目が開いており、被毛や歯も生えています。
  • 生後約10分で徐々に歩けるようになり*¹、約1時間で不安定ながらも跳躍ができるようになる*¹。
  • 授乳は一夜に1回(約数分間)行い、それ以外は基本的に母親と赤ちゃんは別の場所で過ごす*¹。
  • 成長は早く、生後3~4週齢頃に離乳し母親から独立する*¹。
*¹引用文献:ウサギ学隠れることと逃げることの生物学(著:山田文雄、東京大学出版会)
●最後に一言
今回は、ニホンノウサギの亜種であるキュウシュウノウサギをご紹介しました。
皆様の身近な所にも野生のうさぎさんが住んでいるかもしれませんので、この際に様々なうさぎさんの種類とその生態について勉強してみてくださいね♪
やまちゃん イースター社長
【鹿児島市平川動物公園】
取材にご協力いただき、ありがとうございました!
ぜひ動物園の動物を見に鹿児島市平川動物公園へ遊びにいってみてくださいね♪